バイクの草レースとは?

バイクの草レースとは?

バイクレースには一般人でも参加しやすい「草レース」というものもあります。ここでは、バイクの草レースの概要や魅力、主な草レースなどについて、詳しく紹介してみました。

目次

バイクの草レースはアマチュアのレース

バイクの草レースとは、アマチュアのレースのことです。

バイクの草レースの特徴は主に下記の2つです。

それぞれ詳しく紹介します。

MFJではなく民間団体や元プロなどが主催するレース

日本国内で開催される公式のバイクレースは、MFJ(日本モーターサイクルスポーツ協会)が開催(統括)します。一方で草レースは、MFJではない民間の団体や、元プロ選手などが主催するレースです。

公式レースMFJのライセンスがないと参加できませんが、草レースならライセンスなしでも参加できます。

例えば社会人が休日に行う野球やサッカーを「草野球」「草サッカー」ということもあります。これはプロ野球やJリーグとは、明確に違うものです。

草レースも同じような意味合いで、一般人(アマチュア)が参加するレースを指します。

排気量が少ないバイクが指定されることが多く、初心者でも参加しやすい

草レースは、排気量250㏄以下のバイクで参加できるなど、比較的小排気量のバイクが指定されることが多いです。また、市販車でも参加できることも多いです。

そのため、初心者でも比較的参加しやすいという特徴があります。レベルなどに応じてクラス分けされていることも多いので、自分の経験やレベル、持っているバイクなどに応じて、好きなレースを選択できます。

バイクの草レースの魅力

バイクの草レースの魅力は、主に以下の2点です。

それぞれ詳しく解説します。

普段のツーリングとは違うバイクの楽しさを見つけられる

草レースでも、公式レースが行われるサーキット場を使うことがあります。一流のライダーたちがしのぎを削るサーキットでバイクを走行できるのは、ライダーたちにとって大きな憧れです。

これは、普段の公道や山道などのツーリングで味わう楽しさや快感とは全く別物でしょう。観客もいるため、自分の運転技術を披露することもできます。

バイク運転技術の向上に繋がる

草レースに参加すると、バイク技術の向上にもつながります。アマチュアのレースとは言え、草レースに参加するのはバイク運転技術に長けた人も多いです。

そういったライダーたちの運転を間近で見ることで、技術向上のためのモチベーションが高まるでしょう。また、何度か同じレースに参加することで、「前回よりいい記録を出したい」というモチベーションも湧き、それも技術向上につながります。

主なバイクの草レース

日本では全国各地で様々なバイクの草レースが開催されます。その中で、いくつか有名な草レースを紹介します。

レース名特徴・概要
Let’s レン耐すべてレンタル品で参加できる手軽さが魅力。1年間をかけて、各地のサーキット場で開催。
もて耐「世界最大の草レース」をテーマにしたモビリティリゾートもてぎのレース。250㏄以下の小排気量のバイクで参加できる。
テイスト・オブ・ツクバ筑波サーキットで開催される草レース。絶版となったマシンが使われるのが特徴。
Moto-Challenge Meeting!通称「モトチャレ」。ミニバイクや250㏄以下の小排気量のバイクで参加できる。
関東ロードミニ選手権桶川スポーツランドで開催される草レース。親子で参加しやすいのが特徴。
MCFAJクラブマンロードレースMCFAJ主催の草レースで、筑波サーキットと富士スピードウェイで開催。芸能人の参加も多く、注目度が高い。

Let’s レン耐

Let’s レン耐
引用元:Let’sレンタルバイク耐久レース公式

Let’s レン耐は、ロードレース界では有名な青木三兄弟の次男にあたる青木拓磨さんが主催する草レースです。バイク、ヘルメット、レーシングウェア、グローブ、シューズなどレンタルできるため、手ぶらでも参加できるというハードルの低さに魅力があります。

レース目の「レン」はレンタルから、「耐」は耐久レースからとっています。つまり、Let’s レン耐は耐久レースの草レースです。

Let’s レン耐は、全国各地のサーキットで、1年間をかけてシリーズが開催されます。

Let's レン耐のレーススケジュール
引用元:Let’sレンタルバイク耐久レース公式

レース時間は60分だったり、6時間だったりと様々です。「競う」よりは「楽しむ」をモットーとしており、レース初心者の方でも参加しやすくなっています。

もて耐

もて耐
引用元:モビリティリゾートもてぎ | “もて耐”

もて耐は1998年に始まった草レースです。「世界最大の草レースを目指す」というテーマを掲げています。

大きな特徴としては、250㏄までの小排気量のバイクで争うという点が挙げられるでしょう。

“もて耐”は、115cc以上250cc以下・4ストローク・4気筒以下のバイクであれば参加できるロードレースの入門耐久レースです。

モビリティリゾートもてぎ|“もて耐”|はじめての“もて耐”

もて耐は年に1回、モビリティリゾートもてぎのサーキットで開催されます。耐久レースで、3時間コースと7時間コースがあります。

MootGPの日本ラウンド開催地でもあるサーキットで走行できる点も、もて耐の大きな魅力です。

テイスト・オブ・ツクバ

テイスト・オブ・ツクバ
引用元:Taste of Tsukuba

テイスト・オブ・ツクバは、5月と11月の年2回、筑波サーキットで開催される草レースです。1990年にスタートし、35年以上もの歴史があります。

テイスト・オブ・ツクバは、絶版となったマシンを使って競うのが大きな特徴です。1980年代頃のバイクが中心で、サーキット場では昔懐かしい車体がたくさん並びます。

往年のバイク好きには、必見の草レースと言えるでしょう。

なお、テイスト・オブ・ツクバは排気量やエンジン型式、フレームのタイプなどによって12ものクラスに分かれます。

参考:Taste of Tsukuba クラス説明

マシンによって参戦できるレースをきちんと区別することで、結果が一方的にならないような工夫がなされているのも特徴です。

空冷であるとか
フレームが鉄製でなければとか
年式・排気量などを”差別!”することで
結果が一方的にならないようレギュレーションを定め
レースは進行する

Taste of Tsukuba

Moto-Challenge Meeting!

Moto-Challenge Meeting!
引用元:Moto-Challenge Meeting!!

Moto-Challenge Meeting!は、鈴鹿サーキットの南コースで開催される草レースで、「モトチャレ」の通称で知られています。ミニバイクから250㏄以下のマシンでクラス分けがされており、小排気量のバイクでも参戦しやすいのが特徴です。

いきなりレースに参加するのはハードルが高い、と感じる人向けに、タイムアタックレースもあります。

“いきなりレースに参加するのは怖い”という方には、まずタイムアタックイベントにご参加いただくことをお奨めします。

2025モトチャレ!! ルールブック

「新たにモータースポーツを楽しみたい」「これからも末永くモータースポーツを続けたい」という方向けの草レースです。

関東ロードミニ選手権

関東ロードミニ選手権
引用元:関東ロードミニ選手権2025

関東ロードミニ選手権は、桶川スポーツランドが2011年から主催しているバイクの草レースイベントです。1年間に6戦開催されます。

子供が参加できるキッズクラス、バイクを始めたての人でも参加しやすいノービスミニクラス、全国の猛者たちが集まるハイレベルなエキスパートクラスなどがあり、自分の好みやレベルに応じてレースを選択可能です。

関東ロードミニ選手権の開催クラス
引用元:関東ロードミニ選手権2025

親子で参加できるという点も、関東ロードミニ選手権の魅力です。

MCFAJクラブマンロードレース

MCFAJクラブマンロードレース
引用元:クラブマンロードレース | 全日本モーターサイクルクラブ連盟

MCFAJクラブマンロードレースは、全日本モーターサイクルクラブ連盟(MCFAJ)が主催する草レースです。レース名にある「クラブマン」とは、アマチュアライダーのことを指します。

1958年に初レースが開催され、現在まで続いています。草レースとしては最も歴史が長いと言われるレースです。

クラブマンロードレースは、日本で最も歴史の永い純然たるアマチュアバイクレースです。

クラブマンロードレース | 全日本モーターサイクルクラブ連盟

MCFAJクラブマンロードレースに参加するためには、3名以上で1単位のクラブ登録が必要になります。ただ、個人参加したい場合は、ワンデーライセンスを使ってのスポット参戦も可能です。

筑波サーキットと富士スピードウェイを舞台に、年間3戦が開催されます。元TOKIOの長瀬智也さん、俳優の岩城滉一さんなど、著名人が参戦するレースとしても注目されています。

バイクレース好きにはオートレースもおすすめ

引用元:Autorace.jp

バイクレースが好きな方には、「オートレース」もおすすめです。オートレースは、専用のマシンを使い、コースを規定数周回して順位を競います。

各選手にはランクがあり、そのランクなどに応じてハンデが付くのも特徴です。ランクが低い選手は有利な位置からスタートでき、下剋上が起こる期待もあります。

オートレースのハンデ
引用元:Youtube

オートレースには、養成所を卒業したプロの選手しか出走しません。そのため、草レースとは違ってハイレベルな競走が繰り広げられます。

オートレースはモータースポーツ唯一の公営ギャンブル

オートレースは日本国内で法的に認められている公営ギャンブルです。モータースポーツレースとしては、唯一の公営ギャンブルとなります。

唯一モータースポーツを使う競技ということで、スピード感が抜群です。最速で150㎞/時にもなり、レースには迫力があります。

最速で150㎞/時にもなる
引用元:オートレース Special入門サイト

ギャンブルなので、お金を賭けて(車券を買って)、的中すればお金を稼ぐこともできます。100円から、当たれば万車券(100倍以上の返し)が狙えるのも、オートレースの魅力です。

日本国内5か所のレース場で毎日レースが開催

日本国内には、オートレース場が5か所(群馬県伊勢崎市・埼玉県川口市・静岡県浜松市・山口県山陽小野田市・福岡県飯塚市)あります。

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