オートレースの枠の決め方は?

オートレースの枠の決め方は?

オートレースには「枠」があります。枠はレースの結果を左右する要素の1つです。オートレースには、以下2種類のレースがあります。

ここでは、それぞれのレースでの枠の決め方を詳しく解説しました。

目次

オートレースの枠の決め方(ハンデレース)

ハンデレースとは、選手ごとにスタート位置が異なるレースです。ハンデを背負う選手は、他の選手よりも後ろからスタートすることになります。

ハンデレースはハンデの大きさで枠番が決まる(ほぼ実力順)

ハンデレースの枠番は、ハンデの大きさによって決まります。実際に出走表を見れば、一目瞭然です。

ハンデが大きいほど外枠になる
ハンデが大きいほど外枠になる

実力のある選手(ランクが高い選手)ほど、重いハンデを背負います。つまり枠番が大きい=実力のある選手と考えておけばOKです。

また、ハンデの決定には、直近の成績も加味されます。そのため、直近で好調な選手は、ランクが上の選手よりも大きなハンデが与えられ、枠番の数字も大きくなることがあります。

A級選手がS級選手よりも外側に配置されることはない

ハンデに直近の成績が加味されても、A級選手がS級選手よりも大きな枠番になることはほぼありません。つまり、S級選手から順に、大きな枠番が与えられます

枠が大きい6枠~8枠がS級のレース①
枠が大きい6枠~8枠がS級のレース①
枠が大きい6枠~8枠がS級のレース②
枠が大きい6枠~8枠がS級のレース②

また、B級選手がA級選手より大きな枠番になることもありません。

オープンレースの枠の決め方(0mオープンレース)

オープンレースは、全選手が同じスタートラインから出走するレースです。オープンレースには、10mオープンレースと0mオープンレースの2種類があります。

10mオープンレースでは、実力のある選手から順に、外枠(大きな枠番)に配置されます。これは、外枠からのスタートは、実質的にハンデを背負っていることと同じだからです。

0mオープンレースは、ハンデレースとは異なる方法で枠番を決めます。

枠番選択と枠番抽選の2通りがある

0mオープンレースには、枠番選択と枠番抽選の2通りがあります。ハンデレースのように、運営側が枠番を決めると、不当に有利不利が生じる可能性があるためです。

枠番選択は、準決勝1位の選手が競走成績順に枠番を選択できる

枠番選択は、優勝決定戦での枠の決め方です。優勝決定戦の前日には、必ず準決勝が4レース行われます。

前日に準決勝が4レース行われる

準決勝では、各レースで1位か2位になると、優勝決定戦に進出します。そして、まずは準決勝の各レースで1位だった選手の中から、最も成績が良かった選手が好きな枠番を選択します。

その次は2番目、その次は3番目、最後に4番目の選手が枠番を選択すると、次は各レースの2位だった選手の中での成績順に、枠番を選択します。

例えば準決勝各レースの結果が下記のような感じだったとします。

準決勝レース番号1着(タイム)2着(タイム)
9レースA選手(3.388)E選手(3.389)
10レースB選手(3.389)F選手(3.488)
11レースC選手(3.288)G選手(3.300)
12レースD選手(3.383)H選手(3.401)

この場合、枠番選択は1着のタイムが早い順にC選手→D選手→A選手→B選手。続いて、2着のタイムが早い順にG選手→E選手→H選手→F選手の順です。タイムだけで言えばG選手は全体の2位ですが、準決勝で2位だった以上、枠番選択は5番目となります。

基本的に、枠番選択では1枠から順に選ばれます。ただし、外コースからの捲りを得意とする選手がいる場合などは、その限りではありません。

枠番抽選は、予選と優勝戦の2段階で抽選が行われる。

枠番抽選は、日本選手権などで使われている枠番決定の方法です。日本選手権は、予選のレースからすべてが0mオープンレースとなります。そのため、まずは予選開始前に抽選が行われます。

この抽選で選手は1~96の番号を引き、準決勝までは、小さな番号を取った選手から小さい枠を埋めていく形式となっています。

そして優勝戦では、準決勝の成績を元に枠番抽選を行います。まずは準決勝1位だった選手が抽選を行い、1~4の数字を引きます。ここで引いた番号は、枠番を選ぶ順番です。

例えば準決勝1位で競走成績1位だった選手が「3」を引いた場合、1位だった選手の中で3番目に枠番を選択します。

つまり、競走成績が最上位でも、一番良い枠番を取れるとは限らないのです。

準決勝1位の選手の枠番が決まったら、今度は同じように準決勝2位だった選手が抽選を行い、抽選で決まった順で枠番を選択します。

枠番抽選の方法については、こちらの動画の5分42秒あたりから詳しく解説されているので、参考にしてみてください。

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