世界のバイクレース一覧!ランキングと最高峰を紹介

世界のバイクレース一覧!ランキングと最高峰を紹介

ここでは、世界のバイクレース一覧として国際的に特に有名なバイクレースを、ランキング形式で詳しく紹介します。

目次

世界最高峰のバイクレース

世界で最高峰のバイクレースは、以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

ロードレース世界選手権

ロードレース世界選手権
引用元:Motorsport.com

ロードレース世界選手権は、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が主催する、バイクロードレースの世界最高峰です。1949年から始まった歴史のあるレースでもあります。

ロードレース世界選手権は、3つのクラスに分類されます。

  • MotoGP
  • Moto2
  • Moto3

さらに「MotoE」「MiniGP」というレースもあります。

MotoGP:世界最高峰のレース

MotoGPは、世界各国のトップレーサーたちが集まる世界最高峰のバイクレースです。2001年までは500㏄クラスという名前でしたが、2002年から現在の名称となりました。

レギュレーションは割と頻繁に変わっていますが、現在は最大排気量1000cc、シリンダー数4気筒以下、最大ボア径81mmの4ストローク・レシプロエンジンを搭載したマシンが採用されています。最高時速は350㎞以上ともなり、迫力満点のレースが魅力です。

世界約20カ国のサーキットで、約1年をかけてレースが行われ、レーサーたちは累計のポイント数を競います。各レースの勝敗は100分の1の差で決まることも珍しくなく、最後の最後まで見逃せない熱いレース展開が魅力です。

レースの勝敗がたったの100分の1秒で決まるケースも珍しくなく、現行のMotoGPの技術面のルールは、あらゆるモータースポーツの中で最僅差のレースになるように考え抜かれている。

レッドブル

Moto2:MotoGPを目指すための登竜門となるレース

Moto2は、MotoGPの下位クラスにあたるレースです。

MootGPでは4ストローク1000㏄4気筒エンジンが使われるのに対し、Moot2では4ストローク765cc3気筒エンジンが使われます。

2009年までは「250㏄クラス」という名称でしたが、2010年からMoto2へと名称変更しました。

様々なメーカーがエンジンを供給するMotoGPとは違い、Moto2では3年おきの入札で勝ったメーカーのエンジンのみが使われます。共通のエンジンが使われるため、各車のタイムが拮抗し、激しいレースになりやすいのが特徴です。

Moto2にエントリーできるのは18歳以上です。そのため若いライダーも多く、将来的にMotoGPにステップアップするための登竜門的なレースとしても位置付けられています。

Moto3:将来有望な若手ライダーが活躍するレース

Moto3はMoto2のさらに下位クラスにあたるレースです。年齢制限が最も厳しく、18歳以上25歳以下の若手ライダーしか新規エントリーできません。継続エントリーできるのも、28歳以下です。

2011年までは125㏄クラスという名前でしたが、2012年に現在の名称に変更されました。

エンジンは単気筒250cc4ストロークのみを使います。馬力が弱い分、Moto2やMotoGPに比べるとスピードは出にくいですが、それでも最高245㎞/時となります。そのため、迫力は十分です。

Moto3は、Moto2やMotoGPへのステップアップを目指す若手の優秀なライダーが多く集まります。将来のMotoGPチャンピオンがここから生まれる可能性もあり、バイクレースレース界では注目度高いレースです。

MotoE:電動バイクによるレース

MotoEは、2019年から電動バイクによる世界レベルのシリーズとして始まりました。使用するのが電動バイクのため、化石燃料を使わないエコなレースとして注目されています。

MotoEはヨーロッパ各国のサーキットでレースが行われ、全レーサーとも同じバイクを使用します。

最高時速は280㎞/時にもなると言われており、Moto2にも劣らない迫力です。ただ、エンジン音がないため「静かで速い」というのが最大の特徴でしょう。

世界的にも環境問題への関心は高まる中で、今後さらにMotoEの存在意義も高まっていくことが予想されます。実際に2022年までは「ワールドカップ」の名称でしたが、2023年からは「世界選手権」へと格上げされました。

MiniGP:若手ライダー育成のためのレース

MiniGPとは、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)と、MotoGPを統括するドルナスポーツが2021年に立ち上げたキッズ向けの国際レースです。

「Road to MotoGP(モトGPへの道)」をスローガンに、世界の有名なロードレースでの活躍を目指す10~14歳のキッズたちがレースに参加します。統一規格のバイクを主催者が準備するため、世界中のキッズライダーたちに平等なチャンスを提供するのが特徴です。

2024年のシリーズでは、日本人ライダーが優勝したことでも話題となりました。

レース1とレース2でポールポジションから6.3秒差と4.6秒差で2位以下を引き離した国立和玖(くにたてわく)が連続優勝。周回数が8ラップから10ラップ、ポイントが2倍となるスーパーファイナルレースは0.671秒差の4位に入り、日本人ライダーのチャンピオンが誕生。

『MiniGP』~国立和玖がワールドチャンピオンに輝く

未来の優秀なライダー育成レースとして、注目されています。

スーパーバイク世界選手権(SBK)

スーパーバイク世界選手権(SBK)
引用元:WorldSBK

スーパーバイク世界選手権は、国際モーターサイクリズム(FIM)が統括、ドルナスポーツが主催するバイクレースです。1988年からスタートしました。

ヨーロッパのサーキットを中心に、約10カ月をかけてシリーズが進んでいきます。そして、各レースの順位応じたポイント数で年間チャンピオンを決めます。決勝レースは、1ラウンドで3レース行われるのも特徴です。

ロードレース世界選手権ではレース専用の車両を使いますが、スーパーバイク世界選手権では市販車をベースにした改造車両を使います

スーパーバイク世界選手権では、一般人でも買える市販のバイクが世界の舞台で活躍する姿を見られるのも魅力です。

スーパースポーツ世界選手権

スーパースポーツ世界選手権
引用元:ヤマハ発動機

スーパースポーツ世界選手権は、スーパーバイク世界選手権と併催されるオートバイのレースです。4ストローク2・3・4気筒エンジンを搭載した一般公道を走る市販車を改造したオートバイで競います。原則となるベースマシンは以下のいずれかです。

  • 4気筒600㏄以下
  • 3気筒675㏄以下
  • 2気筒750㏄以下

ただ、ベースマシンの生産終了などが相次ぎ、2022年以降は「ネクストジェネレーション」として、排気量区分にとらわれない新たな車両の参戦も認められるようになりました。

1990年に欧州選手権として始まり、その後1997年にワールドシリーズ、さらに1999年に世界選手権へと格上げされました。シリーズはヨーロッパを中心に、約1年間をかけて開催されます。

日本では2003年以降開催がありませんが、世界的には注目度も高く、盛り上がるレースです。

FIM世界耐久ロードレース選手権

FIM世界耐久ロードレース選手権
引用元:FIM Endurance World Championship

FIM世界耐久ロードレース選手権は、耐久レースでは世界最高峰となるバイクレースです。1960年に始まった、歴史の長い世界選手権でもあります。

FIM世界耐久ロードレース選手権は、1年間に4レース開催されます。1978年以降は日本の「鈴鹿8耐」も、シリーズの一部となりました。その他「ル・マン24耐」も、このシリーズの中では有名なレースです。

FIM世界耐久ロードレース選手権には、以下の2クラスがあります。

クラス特徴
EWC市販車をベースに大きな改造も許されるメインレース。トップエリートが競う。
SSTほぼ市販車を使ったレース。低コストでマシン製作できるのが特徴

やはり盛り上がるのはEWCクラスですが、SSTの方が面白いとの評判も見られます。

一般公道を走る市販車が、最大24時間にもおよぶ耐久レースで活躍する姿を見たい人には、必見のレースです。

世界のバイクレースランキング(オフロードレース)

世界3大レース以外にも、世界各地の有名なバイクレースを知名度や規模、歴史などからランキング付けして紹介します。

順位レース名特徴
1位ダカール・ラリー毎年1月に開催。「世界一過酷なモータースポーツ競技」と言われる。
2位モトクロス世界選手権モトクロスでは世界最高峰のレース。日本メーカーの活躍も目立つ。
3位モトクロス・オブ・ネイションズモトクロスのワールドカップ。サッカーワールドカップに並ぶ規模とも言われる。
4位スピードウェイ・グランプリスピードウェイでは世界最高峰のレース。出場できる選手は15人と非常に狭き門であり、ハイレベル。
5位インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ1913年から続く歴史のあるレース。エンデューロのワールドカップとも言われている。6日間の走行距離は1000㎞を超える。
6位エンデューロ世界選手権エンデューロの個人戦としては世界最高峰のレース。
7位トライアル世界選手権1975年から続くトライアルの世界選手権。日本でのレースも開催される。
8位FIM 世界ラリーレイド選手権2022年から始まったラリーレイドのシリーズ戦。第1戦はダカールラリー。

1位:ダカール・ラリー

ダカール・ラリー
引用元:ダカールラリー

ダカールラリーは、1978年から毎年1月に開催されているラリーレイドの世界大会です。ツールドフランスの運営も行う「アモリ・スポル・オルガニザシオン」が主催しており、「世界一過酷なモータースポーツ競技」とも言われています。

レース中の転倒やバイクの故障などつきものです。

元々はフランスのパリをスタート、セネガルのダカールでゴールという形式でしたが、その後は開催地が度々変更され、2020年以降はサウジアラビアで毎年開催されるようになりました。しかし、「ダカールラリー」の名称はそのまま使われています。

広大な砂漠や険しい地形を走破する姿は、まさに過酷そのものです。しかも、わずか2週間の期間で12ものラウンドをこなします。

ダカールラリーのスケジュール
引用元:2025 | W2RC/ダカールラリー | TOYOTA GAZOO Racing

2位:モトクロス世界選手権

モトクロス世界選手権
引用元:MXGP

モトクロス世界選手権は、国際モーターサイクリズム連盟が主催する二輪オートバイによるモトクロスの世界選手権です。

ヨーロッパを中心に、約半年間をかけて世界各地でラウンドが開催されます。過去の結果を見ると、ヤマハ、ホンダ、スズキなどのバイクがチャンピオンに輝いており、日本メーカーの性能の良さも目立っています。

有能なマシンをこれだけ提供しているので、日本でも開催されてほしいところではありますが、それはまだかなっていません。

モトクロス世界選手権には、現在全部で4つのクラスがあります。

クラス特徴
MXGP排気量175cc~250ccの2ストローク、または290cc~450ccの4ストローク。16~50歳が参戦可能。最上位のレース。
MX2排気量100cc~125ccの2ストローク、または175cc~250ccの4ストローク。15~23歳が参戦可能。
JMXジュニア向けのモトクロス世界選手権。排気量に応じてさらにクラスが3分割され、それぞれ年齢制限がある。
Women女性モトクロス世界選手権。16~50歳が参戦可能。MX2クラスのイベントに含まれる。

トップライダーだけではなく、ジュニアのライダーや女性のライダーの活躍する姿も見れるのが、モトクロス世界選手権の特徴です。

3位:モトクロス・オブ・ネイションズ

モトクロス・オブ・ネイションズ
引用元:Wikipedia

モトクロス・オブ・ネイションズは、1947年から開催されているモトクロスのワールドカップです。毎年秋に開催されます。最大の特徴は、個人戦ではなく「国別対抗戦」であるということです。

MXGP、MX2、オープンの3つのクラスがあり、各国からそれぞれ1人のライダーが出場します。

クラス参加条件
MXGP排気量175cc~250ccの2ストローク、または290cc~450ccの4ストローク。16~50歳が参戦可能。
MX2排気量100cc~125ccの2ストローク、または175cc~250ccの4ストローク。15~50歳が参戦可能。
オープンMXGP、MX2のいずれかを満たす車両を使える

各レースの順位に応じて国別のポイント数を競い、順位を決めるというレギュレーションです。

国の威信や期待を背負ってレースを走る姿は、応援しがいがあります。

サッカーワールドカップにも匹敵する規模の大会ともいわれており、注目度は抜群です。

日本での開催で盛り上がった、ラグビーワールドカップ、サッカーワールドカップと同等の競技会と例えれば、よりわかりやすいかもしれません。

NATIONS | TeamJapanMxProject(チームジャパンモトクロスプロジェクト)

4位:スピードウェイ・グランプリ

スピードウェイ・グランプリ
引用元:FIM Speedway

スピードウェイ・グランプリは、スピードウェイでは世界最高峰となるレースです。春から秋にかけて、ヨーロッパのスピードウェイを舞台にラウンドが展開されます。

スピードウェイ・グランプリに出場できるライダーは15人のみと、かなり狭き門です。前年の選手権の上位ライダーや、シリーズプロモーターのべンフィールドスポーツインターナショナルによる指名があれば、出場できます。

1回のレースを走るのは4人のみのため、レース展開や走っている選手を把握しやすいのが特徴です。また、スピードウェイではブレーキの使用が禁止されているため、ハイスピードで迫力のあるレースを楽しめます。

ブレーキの使用は禁止されており、クラッチはスタートで発進するためだけに使用される。

Wikipedia

5位:インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ

インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ
引用元:MFJ Online Magazine

インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロは、1913年から続いている、バイクレースの中でも特に長い歴史のあるレースです。毎年夏から秋ごろに開催されます。

インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロは、国別対抗戦の形式を取っているため、「エンデューロのオリンピック」と呼ばれることもあります。

同レースは、エンデューロのオリンピックと評され、1913年から100年以上続く伝統あるもの。

レスポンス(Response.jp)

毎年30~40カ国が参加しており、エンデューロの中では世界最高峰のレースです。

いくつかのレースがありますが、花形は「ワールド・トロフィー」で、各国4人1組となって参戦します。大会名の通り6日間(6DAYS)で、総走行距離は1000㎞を超えるため、体力や忍耐力も問われるのが特徴です。

6位:エンデューロ世界選手権

エンデューロ世界選手権
引用元:Wikipedia

エンデューロ世界選手権は、毎年春から秋にかけて開催されるエンデューロの世界大会です。エンデューロの個人戦としては、世界最高峰のレースと言われています。

EnduroGP選手権は、世界最高峰のエンデューロライダーによる最高峰のオフロードバイクレースシリーズです。

FIMエンデューロ世界選手権

毎年、ヨーロッパ各地でラウンドが行われます。各ラウンドでの順位に応じたポイント数を競い、最終的にチャンピオンが決まるというルールです。

以前はアメリカ、カナダ、中南米などでもラウンドが開催されていましたが、2015年以降はヨーロッパのみでの開催となっています。

7位:トライアル世界選手権

トライアル世界選手権
引用元:FIM TrialGP official website 2026

トライアル世界選手権は、国際モーターサイクリズム連盟が主催するトライアルの世界選手権です。1975年から毎年開催されています。

ヨーロッパを中心に6~7ラウンドを行いますが、年によっては日本でもラウンドが開催されます。日本のレースは、モビリティリゾートもてぎが開催地です。

なお、トライアル世界選手権は、2007年以降ずっとスペインのトニー・ボウ選手が優勝し続けています。2025年も優勝し、実に19連覇中という超人です。

<FIMトライアル世界選手権>
トニー・ボウ選手がトライアル世界選手権で19連覇を達成

Honda 企業情報サイト

トニー・ボウ選手は、屋内競技であるFIM X-Trial世界選手権でも19年連続チャンピオンに輝いており、まさにトライアル界のスター選手と言えます。

8位:FIM 世界ラリーレイド選手権

FIM 世界ラリーレイド選手権
引用元:World Rally-Raid Championship

FIM 世界ラリーレイド選手権は、国際モーターサイクリズム連盟が主催するラリーレイドのシリーズ戦です。

1999年から2021年まで続いていたFIMクロスカントリーラリー世界選手権が発展解消、そして1993年から続いていた4輪のFIAクロスカントリーラリーワールドカップと統合され、2022年に新たに始まりました。

世界ラリーレイド選手権の第1戦は、ダカールラリーです。

ダカールラリー
引用元:Calendar

その後、ヨーロッパや中東、アフリカなどを転戦しながら、年間5戦でのポイント数を競います。初戦となるダカールラリーを始め、どのラウンドも過酷なレースとなるのが魅力です。

なお、FIM世界ラリーレイド選手権には、ラリーGP・ラリー2・ラリー3、全地形対応車(四輪バイク)のクアッド、サイド・バイ・サイド・ビークルの5クラスがあります。このうち、ラリー3は無改造の市販車を使うのが特徴です。

世界の有名なローカルバイクレースランキング

世界各国では、有名なローカルのバイクレースも開催されています。

順位レース名特徴
1位マン島TTレースマン島の公道で開催されるレース。「世界一危険」とも言われている。
2位ブリティッシュスーパーバイク選手権公道用の市販車を使って行われるイギリスのローカルレース。「ショーダウン」という制度があり、特に終盤は盛り上がる。
3位AMAモトクロス/スーパークロスアメリカで行われるモトクロスのローカルレース。モトクロス世界選手権にもひけを取らないレベルの高いレースが展開。
4位AMAスーパーバイク選手権(現:モトアメリカ)1976年から続くアメリカのローカルレース。スーパーバイク選手権の発展に繋がったレースということもあり、国単位のレースとしては規模が大きい。
5位全日本ロードレース選手権日本国内で開催される最高峰のロードレースのシリーズ戦。

各レースの特徴を詳しく解説します。

1位:マン島TTレース(イギリス)

マン島TTレース(イギリス)
引用元:iomtt.com

マン島TTレースは、イギリスのマン島という島で開催されるバイクレースです。1907年からスタートしており、世界最古のバイクレースとして知られています。

TTレースのTTとは、Tourist Trophyの略語です。当初は市販車同様のツーリングマシンでレースが行われていましたが、レースの進化にともなって徐々にスポーツタイプのバイクに変わっていきました。

マン島TTレースは、5月末から6月頭頃に行われるのが通例です。コースは一般道が使われます。公道にも関わらず最高時速は300㎞にもなり、世界一危険とも言われるレースです。

マン島TTレースで事故が起こると、そのまま死亡事故になることも多く、非常に危険であることが分かります。

2位:ブリティッシュスーパーバイク選手権(イギリス)

ブリティッシュスーパーバイク選手権(イギリス)
引用元:2025 Bennetts British Superbike

ブリティッシュスーパーバイク選手権は、イギリスで毎年開催されるバイクレースです。公道用の市販車を使ってレースが行われる点に特徴があります。

ブリティッシュスーパーバイク選手権は、4月ころから10月ころにかけて、イギリス国内各地で全12ラウンドが進んでいきます。第9戦時点で、上位6選手の獲得ポイントを一旦リセットした上で全員500ポイントとする「ザ・ショーダウン」を採用しているのが魅力です。

このルールにより、チャンピオン争いがかなり白熱します。9ラウンド終了時点で6位だった選手でも、残り3ラウンドで一気にチャンピオンになれる可能性も出てくるため、最後の最後まで目が離せません。

3位:AMAモトクロス/スーパークロス

AMAモトクロス/スーパークロス
引用元:AMAスーパークロス/モトクロス選手権

AMAスーパークロス/モトクロス選手権は、アメリカ国内のモトクロスレースです。AMAスーパークロス選手権は野球場やスタジアムなどに人工的につくられたコースで、AMAモトクロスは自然の地形を生かして人工的セクションを設けたダートコースで、それぞれレースが行われます。

AMAスーパークロス選手権は、シリーズ中のすべてのラウンドで数万人もの観客がスタジアムを埋め尽くす人気ぶりです。また、AMAモトクロス選手権も、世界のトップライダーたちが参加します。どちらもモトクロス世界選手権と並び、世界最高峰のモトクロスレースとの呼び声も高いです。

さらに、2023年からは両レースのランキング上位者によるプレーオフの「AMAスーパーモトクロス世界選手権」が開催されています。双方の選手権の特徴を合わせたコースで開催され、全米最強ライダー決定戦として人気の大会です。

2025年は下田丈選手が、日本人として初めてスーパーモトクロス選手権でチャンピオンになったことでも話題となりました。

4位:AMAスーパーバイク選手権(現:Moto America)(アメリカ)

AMAスーパーバイク選手権(現:Moto America)
引用元:MotoAmerica

AMAスーパーバイク選手権は、アメリカで開催されているロードレース選手権です。1976年から開催されています。

2015年以降はAMAがFIMと提携し、「MotoAmericaロードレースシリーズ」と改名しました。Moto Americaロードレースシリーズには、以下8つのクラスがあります。

  • スーパーバイク
  • ストック 1000
  • スーパースポーツ
  • キング・オブ・ザ・バガーズ
  • スーパー・フーリガン・ナショナル・チャンピオンシップ
  • ツインズ・カップ
  • ジュニア・カップ
  • ミニカップ

そのうちAMAスーパーバイク選手権を引き継いでいるのが「スーパーバイク」です。国単位で開催されるローカルレースとしては、世界最高の規模と言われており、ハイレベルなレースが展開されます。

また、AMAスーパーバイク選手権のコンセプトがヨーロッパにも持ち込まれ、それがスーパーバイク世界選手権に発展しているなど、ロードレース界の発展に大きな貢献を果たしているのも特徴です。

5位:MFJ全日本ロードレース選手権(日本)

MFJ全日本ロードレース選手権(日本)
引用元:MFJ Online Magazine

全日本ロードレース選手権は、一般財団法人日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が運営する日本国内最高峰のロードレース選手権です。

1962年に鈴鹿サーキットでロードレースを初開催、その後1967年からシリーズ化され、現在に至っています。

4月ころから11月ころにかけて、全国各地のサーキットで7~8ラウンドが行われ、年間チャンピオンが決まります。

全日本ロードレース選手権のスケジュール
引用元:2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ

全日本ロードレース選手権には、最高峰にあたるJSB1000に加え、全部で4つのクラスがあります。

クラス名特徴
JSB1000最新のリッタースーパースポーツバイクを用いて争われる
ST1000最新のリッタースーパースポーツバイクを用いて争われるものの、改造範囲が狭く、市販状態に近い
ST600改造範囲が狭く、マシンごとの個体差が少ない。そのため各ライダーのスキルがものを言う
J-GP34ストローク175cc超250cc以下単気筒エンジンのマシンのみ。若手ライダーが多い。

JSB1000は鈴鹿8耐ロードレースの出場に直結するクラスでもあり、特に注目度が高いです。

【番外編】日本独自のバイクレース「オートレース」

オートレース
引用元:オートレース Special入門サイト

日本には「オートレース」という独自のバイクレースもあります。オートレースの特徴は主に以下の通りです。

  • 専用のマシンを使うこと(排気量は500㏄もしくは600㏄)
  • 養成所を卒業した選手しか出走できないこと
  • 最高時速は150㎞/時程度
  • ほぼ毎日レースが開催されること

また、オートレースでは「ハンデ」という制度もあります。

オートレースのハンデ
引用元:Youtube

これは同じレースに出走する選手の実力差などに応じて、一定のハンデを設けることでレースが盛り上がるようにするための仕組みです。オートレースは海外にはなく、日本独自のバイクレースとして注目する価値があります。

オートレースは公営ギャンブルなので合法的に賭けられる

オートレースが他のバイクレースと決定的に違うのは、車券を買ってお金を賭けられるという点です。オートレースは「小型自動車競走法」という法律が根拠となり、お金を賭けることが合法的に認められています。

参考:小型自動車競走法 – 関係法令 | 公益財団法人 JKA

ちなみに、オートレースは経済産業省が管轄しています。

オートレースは経済産業省が管轄
引用元:ものづくり/情報/流通・サービス

つまり、オートレースは公営ギャンブルということです。公営ギャンブルにはほかに、競馬、競輪、競艇、宝くじ、スポーツくじもあります。

バイクレースと言えば、「レースに出場して上位にならないと稼げない」というイメージもあるかもしれません。ただ、オートレースならバイク免許を持っていないような一般人でも、車券を買って当てればお金を稼げるチャンスがあるのです。

オートレースに賭けるならネット投票がおすすめ

オートレース場は全国に5か所あり、現地に行って車券を買う方法、場外車券売り場で車券を買う方法、ネット投票サイトで車券を買う方法があります。そのうちおすすめなのはネット投票です。

ネット投票なら、ネット環境さえあれば仕事中でも、移動中でもいつでもオートレースの車券を買えます

ネット投票アプリ(ウィンチケット)のオートレース投票画面
ネット投票アプリ(ウィンチケット)のオートレース投票画面

また、レース映像をリアルタイムで視聴できるのも魅力です。

ウィンチケットでレース映像を見る様子
ウィンチケットでレース映像を見る様子

オートレースのネット投票サイトはいくつかありますが、最もおすすめなのは「ウィンチケット」です。

ウィンチケット

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