オートレースの派閥や師弟関係とは

オートレースの派閥や師弟関係とは

オートレース選手の世界には、派閥や師弟関係といった人間模様があります。ここではオートレースの派閥や師弟関係について、詳しく解説しました。

目次

オートレースの世界には派閥がある

オートレーサーの世界には派閥があります。派閥があることは、森且行選手もテレビで言及したことがありました。

https://twitter.com/anne_remoncake/status/935546663636107264

派閥について知ることで、賭けの楽しさやレースを観戦する際の楽しさも深まるでしょう。

派閥は同じ地域出身、同じ師匠に教わったなどの共通点から形成される

オートレースでは、同じの地域や、トレーニング施設の出身者同士は仲間意識が芽生えやすく、派閥形成につながることがよくあります。
また、同じ師匠に教わったことがあるといった共通点からも派閥は形成されることがあります。

オートレースの派閥も、企業の社内や、政治の派閥などと似ています。同じ派閥に属する選手たちは、その派閥全体の利益のために互いに協力し合いながら行動します。

派閥に所属しない選手もいる

オートレース選手は全員が派閥に属するとは限りません。中には派閥に属さない選手もいます。特にデビューしたばかりの新人選手だと、特定の派閥に属していないのが一般的です。

派閥に所属するとメリットもデメリットもある

オートレースの派閥のメリット・デメリット

オートレースの選手が派閥に所属することは、メリットもデメリットもあります。それぞれ詳しく解説します。

派閥に所属するメリット

派閥に所属するメリットとしては、下記の点が挙げられます。

【派閥に所属するメリット】
・仲間意識が芽生える
・孤立しない
・精神的なケアを受けられる
・技術の共有を受けられる

実際に派閥の仲間の助けがあったことで、実力が伸びたりレースで勝てたりしたと感じる選手もいるようです。

浅倉樹良「素直にうれしい。朝から師匠や周りの派閥の人たちにアドバイスをもらって、今までで一番いい試走ができた。

【オートレース】浅倉樹良が10連勝で史上デビュー最速V~伊勢崎オート – スポーツ報知

派閥に所属するデメリット

派閥に所属する際にはデメリットもあります。主なデメリットは下記の通りです。

【派閥に所属するデメリット】
・派閥間の対立に巻き込まれる
・派閥内の人間関係に苦労する
・レースで忖度しなければならない時がある

ざっくり言えば人間関係がらみの悩みが多く付きまといます。人間同士が派閥を形成している以上、これは仕方ないことでしょう。

オートレースの師弟関係とは?

オートレースの世界には「師弟関係」があります。師弟関係とはどのようなシステムなのか、またどんな目的で形成されるのか、詳しく解説します。

レーサーがデビューする時に先輩選手が師匠として指導に当たる

オートレースでは、デビューしたばかりの新人選手が経験豊富な先輩から技術や戦術を学びます。指導にあたる先輩選手が「師匠」となり、新人選手と師弟関係を構築するのです。

オートレーサーはデビューする時に、時期を迎えた先輩選手が師匠として付き、オート界の作法や整備のやり方を指導する。

師匠と弟子の話|オートレースドキドキコラム

師匠は技術面、精神面、戦略面、生活態度などの指導を通じて新人選手を育てます。この師匠による教えが、新人選手のその後のレース成績やキャリア形成につながることも珍しくありません。

逆に師匠の指導が不適切である場合は、新人選手は育たなくなります。誰もが目指すトップレーサーに近づくためには、デビュー時に誰から指導を受けるかという点も非常に重要です。

師匠の選定方法は様々ある

新人選手につく師匠の選定方法は様々あり、主に以下のような方法です。

  • デビュー前から関係性が強い
  • 同じ地域のつながりがある
  • 新人選手からの弟子入りの志願
  • 派閥からの推薦や紹介

デビュー前からの関係性は、トレーニングセンターや養成所での訓練時に主に育まれます。そこで相性のよかった指導者が、そのままデビュー後も師匠につくケースもあるのです。

また同じ地域出身といったつながりがある場合も、共通点があることで既に信頼関係が構築されており、自然と師弟関係になるケースが珍しくありません。

場合によっては新人選手の方から、技術や戦術に憧れて弟子入りを志願することもあります。オートレースで勝つには技術や戦術が非常に重要となるため、自分が学びたい技術を持つ選手を師匠に選ぶことは長期的なキャリア形成に繋がります。

また既に派閥や何かしらのグループに属している場合は、そのグループ内から師匠が選定されることもあります。

オートレースで師弟関係が形成される目的

オートレースで師弟関係が掲載される目的を紹介します。

技術面の指導

技術面の指導

師匠は新人選手に技術面の指導を行います。オートレースは非常に技術的なスポーツであり、高水準の技術を身に着けることが、レースで勝つためには重要です。師匠ははこれまでの経験や自身のスキルを元に、以下のような技術伝承を行います。

  • バイクのコントロール方法
  • レースラインの選び方
  • コーナリングの技術
  • スタートのタイミング

師匠による直接的な指導を受けることで、弟子はオートレーサーとしての技術を効率的に習得するのです。

精神面の指導

精神面の指導

長くオートレーサーとして活躍するためには、精神的な強さも重要です。ビッグレースにおける精神的な安定、レース中の冷静さを保てる方法も、師匠から学びます。

師匠は弟子に対して、モチベーションの維持方法や失敗に対する克服方法などを指導し、精神的なサポートも行います。

戦略面の指導

戦略面の指導

オートレースは単なるスピード競技ではなく、戦術も重要です。レース中、どこで加速して勝負をかけるかなど、しっかりとした戦術を持っていないと、上位進出はできません。

師匠はレースへの臨み方や戦略の立て方、状況に応じたレースプランニングのノウハウなどを教えます。それによって、弟子はレース中に他の選手の動きを見ながら、適切なタイミングで攻める、守るといった判断力を発揮して、賢いレース運びをできるようになるのです。

生活態度や振る舞いの指導

生活態度や振る舞いの指導

師匠は弟子に対して、オートレーサーとしての生活態度や振る舞いも指導します。長くオートレーサーとして活躍するためには、人間性やプロフェッショナルとしての意識も欠かせません。

例えばレース前後における適切な行動、他の選手やファンとのかかわり方、関係性の築き方といった面の指導も行い、弟子を一人前のレーサーとして育てます。

オートレースの伝統や文化の継承

オートレースの伝統や文化の継承

オートレースには独自の伝統や文化があり、それを次の世代、さらに次の世代へと受け継ぐことが重要です。これまで培ってきたオートレースの伝統や文化を未来永劫継承し、発展させ続けることも、師弟関係が形成される目的になっています。

師匠と弟子が同じレースで出走することもある

時々師匠と弟子が同じレースで出走することもあります。ただし、弟子が師匠に華を持たせるために、わざと負けることはありません。師匠と弟子の間柄でも真剣勝負を行い、もちろん弟子が勝つケースもあります。

例えば、以下の動画では弟子の早川選手が師匠の野崎選手に見事勝利し師弟コンビで1着2着に輝いています。

こういった人間模様を楽しめるのもオートレースの醍醐味と言えるでしょう。

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