オートレースで使うバイクの排気量について、解説しています。
オートレースの排気量は600ccか500cc
現在のオートレースで使われるバイクの排気量は600㏄もしくは500㏄です。それ以外の排気量のバイクは、使われていません。
排気量600cc(AR600)のバイク
排気量600ccのバイクは、1級車と言います。これは、主に2年目以降のレーサーが使用するバイクです。
後述する2級車に比べると、高性能のバイクです。
排気量500cc(AR500)のバイク
排気量500㏄のバイクは、2級車と言います。これは、新人選手がデビューしてから1年半にわたり使用するバイクです。
1級車に比べると低性能のバイクです。
エンジン排気量はルールで600㏄以下と定められている
エンジン排気量は、ルールで600㏄以下と定められています。
-③ 総排気量は、600㏄以下であること。
競走車(2輪車)構造基準 2 原動機(エンジン)関係
この構造基準ルールが変わらない限り、601㏄以上のバイクはオートレースで使われません。
かつてはオートレースで使うバイクの排気量は5種類あった
元々オートレースでは、以下5つの排気量のバイクが使われていました。
①1級車単二気筒:650cc以上
②1級車単気筒:600cc~618cc
③2級車:512cc
④3級車:359cc
⑤4級車:259cc
4級車は全レース場が舗装されたことで、廃止となりました。例えば高速道路でも排気量の下限が設定されているように、舗装道路では一定以上の排気量が必要となるため、廃止になったと考えられます。
3級車は1985年、第19期生がデビューしたタイミングで廃止となりました。なぜこのタイミングでの廃止だったのかは、不明です。
そして1993年に、オートレースの競争車のエンジンはすべてスズキ製の「SEAR」へ乗り換えとなりました。
1993年10月、オートレース界初となる全選手一斉乗り換えによってデビューした。形式番号はAR600およびAR500。
Wikipedia
SEARの排気量は500㏄、600㏄のみなので、それぞれ2級車、1級車に当てることとなり、5種類あった排気量は現在と同じ2種類になりました。
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