公営ギャンブルの売上ランキング【2025年最新】

公営ギャンブルは全部で7種類あります。ここでは、2025年1月時点の最新情報を元に、公営ギャンブルを売上が高い順に紹介しました。

目次

公営ギャンブルの売上ランキング

公営ギャンブルの売上ランキングを現在公表されている数値を基に紹介します。

スクロールできます
順位公営ギャンブル売上金額参考資料対象期間
1位中央競馬3兆3134億9707万600円JRA公式資料2024年1月1日~12月31日
2位競艇2兆5215億4087万4000円BOAT RACE オフィシャルウェブサイト2024年1月1日~12月31日
3位競輪1兆1892億4817万7600円More Cadence(JAK公式メディア)2023年4月1日~2024年3月31日
4位地方競馬1兆1210億0490万4310円スポニチ競馬2024年1月1日~12月31日
5位宝くじ8088億円宝くじ公式サイト2024年1月1日~12月31日
6位スポーツくじ1203億5801万2400円日本スポーツ振興センター資料2024年1月1日~12月31日
7位オートレース1091億3117万円サンスポ2023年4月1日~2024年3月31日

それぞれ詳しく解説します。

第1位:中央競馬 3兆3134億9707万600円

中央競馬は、公営ギャンブルで最も売上が大きな競技です。土日祝日しかレースが開催されないのに、これだけの売上規模を誇ることから、人気がとても高いことが分かります。

特にG1レースと呼ばれる格付けのレースは、1レースだけでも大きな売上を記録します。例えば2024年は有馬記念が全体の売り上げトップで、550億8305万7100万円もの馬券売上となりました。

年末の大一番「有馬記念」は、5番人気レガレイラ(牝3=木村)が制し、23年ホープフルSに続くG1通算2勝目を挙げた。

JRAは売り上げを発表し、550億8305万7100円で前年比100.9%だった。

netkeiba

たった1レースだけで、オートレースの年間売り上げの半分以上を記録していることになります。

中央競馬は、馬券を買う人が多いため、投票も分散します。そのため、人気上位のオッズでも、かなり高いオッズになることがあります。特に、3連単はかなり頻繁に万馬券が発生しているので、一攫千金を狙いたい人におすすめです。

第2位:競艇 2兆5215億4087万4000円

競艇は2024年の1年間で2兆5215億4087万4000円の売上を記録しました。

一般財団法人BOATRACE振興会(東京都港区六本木)は、以下の通り2024年次のボートレースの売上・利用者を発表しました。
(中略)
総売上:2,521,540,874,000円

BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

毎年中央競馬に次ぐ第2位にランクインしており、根強い人気を誇る公営競技です。

競艇は毎日レースが開催されています。競艇場は全国に24か所あり、多くの競艇場でレースが開催される日も珍しくありません。

全国の競艇場の場所
引用元:ボートレース場 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

1年間で最も売上が大きかったのは、12月16日から21日に住之江ボートレース場で開催された「第39回SGグランプリ」です。6日間で合計291億9050万8800円の売上を記録しました。

ボートレース住之江のSG第39回グランプリの6日間の売り上げは291億9050万8800円。目標だった280億円を上回った。

スポーツ報知

また12月26日から31日にかけて開催された「クイーンズクライマックス」でも、223億円以上の売上となりました。年末に、特に注目度が高いレースがあり、一気に売上を伸ばすのが競艇の傾向です。

第3位:競輪 1兆1892億4817万7600円

競輪は2023年度に1兆1892億4817万7600円の売上を記録しました。そのうち、最も高額の売上を記録したのは、8月に平塚競輪場で開催されたオールスター競輪で、154億5641万0400円でした。

競輪は全国43か所にレース場があります。

全国の競輪場の場所
引用元:全国の競輪場一覧|オッズパーク

1月1日の朝から、大晦日の夜中まで、毎日多くのレースが開催されているのが特徴です。1回のレースでの車券売上金額はさほど大きくありません。しかし、それが積もりに積もって、公営ギャンブルでは第3位の売上金額を誇る人気種目になっています。

また、20時30分から23時40分頃まで開催される「ミッドナイト競輪」も、競輪人気の要因です。

ミッドナイト競輪
引用元:ミッドナイト競輪|ミッドナイト競輪とは?

日中は仕事が忙しいサラリーマンの方でも、ミッドナイト競輪なら余裕をもって投票できます。しかも、ネット投票サイトの数も多く、お得な無料ポイントを使って賭けられるというハードルの低さも、競輪人気を支える理由です。

第4位:地方競馬 1兆1210億0490万4310円

地方競馬は、2024年の1年間で1兆1210億0490万4310円の売上を記録しました。中央競馬とは違って、平日も含めてほぼ毎日レースが開催される点に特徴があります。

中央競馬のように、注目度抜群のビッグレースはあまりありません。それでも、レースの開催数が多い分、馬券の売上金額も高くなり、1兆円を超える市場規模となっています。

また、地方競馬には「ばんえい競馬」のように、中央競馬では見られないユニークなレースもあります。

さらに、夕方以降の暗い時間帯などにもレースが開催され、すべて昼間開催の中央競馬とは違う雰囲気を味わえるのも魅力です。

第5位:宝くじ 8088億円

宝くじの2023年度の売上は、8088億円でした。

宝くじの収益
引用元:収益金の使い道 | 宝くじ公式サイト

売上金額は5年以上連続して横ばいの状態です。他の公営ギャンブルは右肩上がりで売上が増えていることを踏まえると、宝くじの人気は相対的に落ちてきていると言えるでしょう。

宝くじ最大の魅力は、何と言っても一攫千金を狙えることです。理論上は、300円で買ったくじが数千万円、数億円に化けて帰ってくる可能性もあります。

宝くじは数億円が当たる可能性がある
引用元:ジャンボ宝くじ等の普通くじのご案内

しかし、実際にはほとんど当たりません。還元率は45%程度とかなり低く、どの公営ギャンブルよりも稼ぎにくいのが宝くじの実情です。

それでも一定の売上を維持できているのは、「宝くじを買うだけでワクワクする」「手軽に買えて分かりやすい」といった理由があるのでしょう。最近はゲーム感覚で楽しめる「クイックワン」や「着せ替えクーちゃん」など、くじのバラエティが増えています。

第6位:スポーツくじ 1203億5801万2400円

スポーツくじの2023年度の売上は1203億5801万2400円でした。第5位までの公営ギャンブルに比べるとかなり低い売上ですが、実はこの数字はスポーツくじ史上最高額です。

日本スポーツ振興センターは29日、スポーツ振興くじ(愛称toto、BIG)の2023年度売り上げが過去最高の1203億5801万2400円だったと発表した。

時事ドットコム

特に、2022年9月から発売開始となった「WINNER」は人気を支えています。WINNERはサッカーやバスケットボールの特定の1試合のスコアを予想するタイプのくじです。

WINNERについて
引用元:WINNER

totoやBIGは複数の試合の結果を的中しないといけないことで、とてもハードルが高かったのですが、「WINNER」の発売により、そのハードルが一気に下がりました。

2026年には、サッカーワールドカップが開催されます。2022年のワールドカップ時もかなりWINNERは盛り上がっただけに、再来年度は一気にWINNER、スポーツくじ全体の売上が高まることが予想されます。

第7位:オートレース 1091億3117万円

オートレースの2023年度の年間売上金額は、1091億3117万円でした。公営ギャンブルの中では、ワーストの売上金額となっています。

オートレースの売上が低い理由として考えられるのは、知名度の低さです。オートレース場は全国に5か所しかなく、誰にでも身近なギャンブルとは言えません。

オートレース場がある地域
引用元:競輪・オートレース業界の現状と課題

また、あまり広告CMも打っていないため、他の公営ギャンブルに比べるとどうしても認知されづらいのが現実です。

それでも、オートレースは365日毎日レースが開催される点が魅力です。年間で100日以上は、21時以降に出走する「ミッドナイトオートレース」も開催されます。

また、ネット投票サイトも多く、各サイトで無料ポイントをもらえるチャンスがある点も魅力でしょう。

オートレースは圧倒的なスピード感や、他の公営ギャンブルにはない「ハンデレース」など、オートレースならではの特徴も豊富です。人々がオートレースに触れる機会がもっと多くなれば、売上も比例して増えることが期待できます。

売上が伸びている公営ギャンブルランキング

過去5年間(2019年~2024年)の各公営ギャンブルの売上を比較し、売上金額が増えた順のランキングを作成しました。

順位公営競技2019年からの増加金額
第1位競艇+9781億円(163%)
第2位競輪+5288億円(180%)
第3位中央競馬+4317億円(115%)
第4位地方競馬+4201億円(160%)
第5位オートレース+363億円(147%)
第6位スポーツくじ+265億円(128%)
第7位宝くじ+157億円(102%)

どの公営競技も、ここ5年くらいは売上が増加しています。

第1位:競艇(5年間の増加金額:約9781億円/対2019年比163%)

競艇

この5年間で、最も売り上げが伸びているのは競艇です。2019年からの増加金額はほぼ1兆円であり、2位の競輪と比べても圧倒的に大きな伸びを見せています。

特に2019年から2020年は、一気に5000億円以上も売上が増加、その後も毎年売上が増え続けています。コロナウイルスの蔓延をきっかけに、ネット投票が普及したのが大きな要因でしょう。

毎日レースが開催される点、投票サイトが1つだけしかなく迷わなくていい点などが、競艇のネット投票ユーザー増加につながったと考えられます。

第2位:競輪(5年間の増加金額:約5288億円/対2019年比180%)

競輪

競輪はこの5年間で5288億円、売上が増加しました。2019年比は180%であり、増加率だけを見れば公営競技でナンバーワンです。

2010年代はずっと6000億円台の売上で推移していました。しかし、2020年から増加に転ずると、そのまま毎年売上金額を増やしています。

売上の中身を見ると、レース場、場外車券場での売り上げは減少傾向です。しかし、ネット投票の売上が大きく伸びています。2025年度の目標額は1.25兆円であり、順調にいけば達成できるでしょう。

競輪の売上の推移
引用元:競輪・オートレース業界の現状と課題

まずは無料でポイントをもらえるネット投票サイトも多いので、ライトユーザーを取り込みやすいのでしょう。

第3位:中央競馬(5年間の増加金額:約4317億円/対2019年比115%)

中央競馬

中央競馬は2019年からの5年間で、約4317億円の売上増加が見られます。1997年の4兆円をピークに、その後は2011年まで一貫して売上が減少していました。しかし2011年で底を打ち、2012年から増加に転じると、そのまま毎年1~5%ずつ売上金額が増加し続けています。

2024年には、総参加人数(馬券を買った人)が1億9967万8943人となり、過去最高を更新しました。コロナの影響で急減した競馬場の入場数も、コロナ前の水準に戻りつつあります。

レース場で馬券を買う人も、ネット投票サイトで馬券を買う人もどちらも増えているため、今後も中央競馬の売上はしばらく増加することが予想されます。

第4位:地方競馬(5年間の増加金額:約4201億円/対2019年比160%)

地方競馬は2019年度と比較して、売上金額が4201億円増えています。この期間の増加率は、競輪に次ぐ第2位です。2022年には、初めて1兆円台の大台を突破しました。

ちなみに2015年度の売上金額は、4310億円でした。約10年間で、3倍も売上が増えたことになります。今後も、中央競馬の売上が好調であれば、派生して地方競馬の売上も伸びてくるでしょう。

第5位:オートレース(5年間の増加金額:約363億円/対2019年比147%)

オートレース

オートレースの5年間の売上増加金額は、363億円です。金額的には比較的少ないですが、比率で見ると2019年比で149%と大きく上昇しています。

売上の内訳をみると、レース場や場外車券場での売り上げは横ばいか、やや減少しています。一方で、ネット投票は急速に増えています。

オートレースの売上内訳の推移
引用元:競輪・オートレース業界の現状と課題

これは競輪のネット投票の増加とも関係があるでしょう。競輪ネット投票サイトのうち、多くは同じアカウントでオートレースにも投票できます。まだ売上規模は小さいですが、今後一気に売上が増えてくる可能性もある公営ギャンブルです。

第6位:スポーツくじ(5年間の増加金額:約265億円/対2019年比128%)

スポーツくじは、この5年間で265億円売上が増えました。大きな要因は、WINNERの発売開始でしょう。

WINNERはこれまでのtotoやBIGとは違うスポーツくじの楽しみ方ができます。さらにサッカーワールドカップやバスケットボールのワールドカップなど、注目度が高い大会もこの期間に開催されたことで、スポーツくじ全体の売上増加につながったと考えられます。

第7位:宝くじ(5年間の増加金額:約157億円/対2019年比102%)

宝くじの売上は、2019年からほぼ変化がありません。毎年8000億円程度で、上がったり下がったりを繰り返しています。

宝くじの売上推移
引用元:収益金の使い道 | 宝くじ公式サイト

ちなみに、宝くじで最も売上金額が大きかったのは、2009年の1兆1047億円でした。仮に宝くじが爆発的な人気が出るとしても、恐らくこのくらいが上限になるでしょう。

売上が低迷している公営ギャンブル

全体的に公営ギャンブルの売上は増加傾向にあります。しかし、その中で宝くじだけは、売上が横ばいであり、相対的に低迷していると言えます。

宝くじの売上が低迷している要因としては、還元率の低さが挙げられます。宝くじの還元率は45%程度、他の公営ギャンブルは軒並み70%以上です。(スポーツくじは50%程度)

宝くじは還元率が低い
引用元:収益金の使い道 | 宝くじ公式サイト

簡単に言えば、宝くじは稼ぎにくいということです。また、宝くじはイチかバチかの勝負しかできません。一方で、他の公営ギャンブルなら、3連単で一攫千金を狙うのか、複勝でコツコツ稼ぐのか、ユーザー側の裁量が多くあります。

他の公営ギャンブルに触れると、どうしても宝くじには物足りなさを感じる人も多いでしょう。そのため、ヘビーユーザーしか買わなくなり、横ばい状態が続いているのかもしれません。

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