オートレースの2級車は不利なのか?

オートレースの2級車は不利なのか?

オートレースでは、1級車と2級車が一緒のレースで走ります。2級車は1級車に比べると性能が低いため、不利と言われています。ここでは、オートレースで2級車が不利と言われる理由を解説しました。

目次

オートレースの2級車が不利な理由

オートレースで2級車が不利と言われる理由は、下記の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

排気量が少なく、パワーが出にくい

オートレースのバイク
画像引用:AutoRace.JP

2級車の排気量は500㏄、一方で1級車の排気量は600㏄です。2級車は1級車に比べて排気量が少ないので、グリップを開いた時の馬力が弱く、スピードが出にくいという性質があります。

(2級車は) 1級車と比べて排気量が少ない分、グリップを開けた時のパワーが違う。具体的にはスタート時や、グリップを1度絞って再び開ける時の車の進み方が良くない。

オッズパーク

オートレースは、いかにスピードを維持して走り切るかが大切なので、排気量が少ないことは、当然大きなデメリットとなります。

インコースで走るとコーナーを回り切れず、必然的にアウトコースを走る

1級車は、コースを回る時にグリップを絞り、回りきると再びグリップを開きます。コーナリングの時は若干スピードが落ちますが、直線に戻ってグリップを開くと、すぐにスピードに乗れるためです。

しかし、2級車はグリップを一度絞ると、再度開いたときにスピードが出るまで時間がかかります。そのため、コーナーでもグリップをあまり絞りません。(絞ればインコースを走れますが、スピードが一気に落ちてしまいます)

そのため、2級車はコーナーを回る時にアウトコースを走り、大回りとなります。よって、2級車は1級車よりも走行距離が長くなるのです。2級車は1級車より長い距離を走る分、タイムを競う上では不利となります。

前の選手にアウトコースを取られると更に不利になる

前の選手がアウトコースを走っている場合は、さらに不利となります。前を走る選手がアウトコースを取ったら、その選手を抜くために、外側を走らなければいけないためです。

オートレースでは、外側から追い抜くのが基本となります。

オートレースでは、外側から追い抜くことが基本です。

ウィンチケット

つまり、通常でも走行距離が長いのに、さらに走行距離が長くなる可能性があるということです。

2級車に乗るのは新人選手なので、勝率が低いのはある意味順当

上記のような理由から、オートレースでは1級車よりも2級車が不利であり、実際のレースでも上位には1級車の選手が並びます。しかし、そもそも2級車を使うのは、経験の浅い新人選手ばかりです。

つまり、2級車がなかなか上位に進出できないのは、単にバイク運転の技術が劣っていたり、整備に不備があったりするためという理由も考えられます。2級車が勝てないのは、ある意味順当な結果と言っても良いでしょう。

不利な2級車でもオートレースで優勝した事例はある

2級車が不利なのは間違いないですが、絶対に勝てないわけではありません。過去には、2級車の選手が1級車の選手よりも良いタイムを出して、優勝した事例もあります。

佐藤励がデビュー最速グレードレース優勝の快挙達成「2級車で優勝するのが目標でした」/山陽

Autorace.jp

不利であることを微塵も感じさせないような、盤石の勝ち方をした選手もいました。

余談ですが、上記レースにて2級車で勝った選手は、女子選手(西翔子選手)です。結局、技術やコンディション次第で、不利な2級車でも十分に勝てる可能性があることが分かります。

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