オートレースに強制引退や引退勧告はある?

オートレースに強制引退や引退勧告はある?

オートレーサーは基本的に自分の意志で引退します。ここでは、オートレースに強制引退や引退勧告があるのかどうか解説します。

目次

オートレースに強制引退はある

オートレースには強制引退があります。具体的にどんなケースで強制引退となるのか、詳しく解説します。

不祥事(賭博・八百長・情報漏洩など)に関わると強制引退

他の競技やスポーツと同じようにオートレースでも、賭博、八百長、情報漏洩といった重大な不祥事に関わったり、警察に逮捕されたりした場合には、あっせん保留を受けたり、解雇になったりします。そのままあっせん保留が解かれずに競技に復帰できないケースもあり、実質的に強制引退と言っても良いでしょう。

直近の事例を挙げると、2022年7月26日にオートレーサーの福田勝則選手が飲酒運転の末に歩行者の男性と衝突しケガをさせたことで逮捕され、その直後に引退しています。

選手の引退についてのお知らせ
引用:Autorace.jp

また、過去にはオートレースの八百長事件に関わったとして、オートの神様とまで呼ばれた広瀬登喜夫という選手が逮捕され、オートレース界から追放されてしまいました。

1970年
10月、八百長の嫌疑をかけられ逮捕される。実質的にオートレース界を追放される事態に。

広瀬登喜夫 – Wikipedia

しかし、広瀬選手はその後高裁で無罪が確定し、見事に現役復帰を果たしました。それでも無罪が確定していなければ、現役復帰は難しく、そのまま強制引退になっていたものと推測されます。

新陳代謝制度により成績の悪い選手は引退勧告を受ける

オートレースの世界には「新陳代謝制度」が存在します。毎年新しい選手がデビューしますが、全員をそのまま受け入れるとレーサー数が増えすぎてしまうため、一部の成績が悪いレーサーを引退させるというシステムです。

毎年どのくらいの選手がデビューするかによって、引退勧告の対象となる選手は増減します。

2009年3月の新陳代謝においては、30期生が20人デビューするのに合わせて、過去2年間(2007年1月から2008年12月)の競走得点が低い選手20人が登録消除の対象となった。

引用:weblio

逆に選手の募集がなかった年は、誰も引退勧告を受けていませんし、全日本オートーレース選手会の令和4年度事業計画書を見ると「新陳代謝制度並びに定年制及び勧奨制度の検討」とありますので、今後この新陳代謝制度が変わっていく可能性も十分あります。

他の選手に敬遠されたことで引退させられたと噂されるケースもある

レアなケースとして、他の選手に敬遠されたことで強制引退となったと噂される選手として、2007年に引退した広木幸生選手の事例があります。

2007年に引退した広木幸生選手
引用:Autorace.jp

広木選手はファンも多く実力もある有名選手ですが、勝利に貪欲な攻めるレーススタイルから、危険な行為が多かった選手でもありました。

そういった背景から2006に1年弱の斡旋停止処分を受けることになり、その後斡旋停止は解除されたものの、一向にレースには復帰しませんでした。これは他の選手が「広木と一緒なら走らない」とボイコットしていたことが理由であると噂されています。

斡旋停止終了後、復帰目指してたけど、川口の有力選手達が「広木と同じ番組なら走らない」とボイコット宣言したそうです。それで辞めざるを得ない状況に追い込まれたとか…。

Yahoo知恵袋

あくまで噂レベルの情報なので真相はわかりませんが、このようなレアな引退のケースもあります。

完全に実力主義の世界なので定年による引退はない

オートレースには一般社会のような「定年」はありません。そのため老齢を迎えてもなお、現役を続けている長寿選手も存在します。

最高齢で言えばオートレース界のレジェンド的存在の鈴木章夫選手です。

オートレース界のレジェンド的存在の鈴木章夫選手
引用:Autorace.jp

オートレース界の構図は非常にシンプルで、完全実力主義です。鈴木章夫選手のように実力があればが、自らの意思で引退しない限り、現役を続けることができます。

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